丸亀市中府町「中府大鳥居」住宅街に佇む歴史ある大きな鳥居

丸亀市中府町 中府大鳥居

丸亀市中府町の住宅街に大きな鳥居があるのはご存知でしょうか?今回はその「中府大鳥居」についてご紹介します。

地図だとこちら↓↓↓

2024年1月15日(月)の様子

丸亀市中府町 中府大鳥居

丸亀市の中府町近辺に住んでいない方は、おそらく殆どの人が「知らない」と答えるのではないかと思うこの大きな鳥居「中府大鳥居」は、なんと今から153年前の1871年(明治4)年に建立されたそうです。移り変わる街並みの中で、150年以上もの間この町を見守り続けてくれているんですね・・・

「中府大鳥居」は、丸亀街道にある金毘羅宮への参拝の入り口となる一の鳥居で、高さ約6.7メートル、柱の間は約4.5メートルの、花崗岩製の明神造りとなっていて、北側上部中央には「金毘羅宮」と書かれた青銅製の額が掲げられています。
昭和18年の地震で倒壊したそうですが、金毘羅宮によって修復されてるそうです。

丸亀市中府町 中府大鳥居

地元の人にとっては当たり前の風景になっていますが、電線が鳥居上部反増と木鼻の間を通っていたりと、鳥居を残すため色んな人の努力があったことがうかがえますね。

寄進者名

丸亀市中府町 中府大鳥居

丸亀市中府町 中府大鳥居

丸亀市中府町 中府大鳥居

鳥居に刻印されてる寄進者名には、鳥居が建立した同じ明治4年の年に置かれた地元丸亀県、大阪府堺、山口県、そして青森県野辺地町の豪商の名があるのだそうです。
※丸亀県は7か月間だけ存在していた後の香川県のことです。

丸亀市の昔の地図 (昭和8年頃)

丸亀市 昔の地図

丸亀市 公式サイトより

上記の地図でも分かるように、昔は民家も少なく夜間は寂しい町だったようですね。

江戸中期以後、「一生に一度は、こんぴらさんへ」と金毘羅参りが盛んになり、丸亀、多度津、高松、阿波、伊予・土佐街道の金毘羅五街道のうち、最も栄えたのが丸亀街道でした。旧丸亀街道は、主に上方以東の人たちが丸亀港に上陸しこんぴらを目指した街道だったそうです。
今は道も整備され車や電車もあるので、わざわざこの狭い通りを通っていくという方は少なくなったのではないでしょうか。

この「中府大鳥居」には、当時自由に旅することを許されていなかった夢の金毘羅さんを目指す旅を楽しんでいた先人の想いなどが、今もなお散りばめられているのかもしれませんね。

◇ 中府大鳥居
所在地:〒763-0033 香川県丸亀市中府町3丁目6-36
駐車場:なし
関連リンク:琴平町観光協会 公式サイト
関連リンク:丸亀市 公式サイト

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