四国・香川県の西部、善通寺市にある「総本山善通寺」。総本山善通寺は「屏風浦五岳山(びょうぶがうらごがくさん)誕生院善通寺」と称されています。
ここは、弘法大師空海さまの御誕生地として、そして四国八十八ヶ所霊場第七十五番札所として、多くの方に親しまれてきた、京都・東寺、和歌山・高野山と並ぶ「弘法大師三大霊跡」のひとつとしても有名です。
そんな善通寺を象徴する存在、五重塔と金堂が、いま防災設備の改修を迫られているんだそうです。
善通寺を、五重塔を、金堂を100年先の未来へ繋ぐために、「総本山善通寺」でクラウドファンディングの挑戦が始まってます!
五重塔と金堂、その魅力とは?
高さ約43メートルを誇る五重塔は、国内の木造塔で3番目の高さを持つ立派な建物です。明治時代に再建された4代目の五重塔の内部には、密教の中心的な仏様である「五智如来」が安置されています。特に珍しいのは、塔全体を支える心柱が基礎の礎石に直接着いておらず、なんと5層目屋根裏から鎖で吊り下げられていること!
ゴールデンウィークの特別公開
「浮いている心柱」は全国でもとても珍しく、ゴールデンウィークの特別公開では、その様子を実際に目で見ることができます。
公開期間:5月6日(火)まで(拝観料:一般300円)
そしてもうひとつ、善通寺の本堂である金堂。300年以上の歴史を持つこの建物は、薬師如来様をお祀りし、禅宗様式の美しい建築様式が特徴です。
中に安置されている木造薬師如来坐像は、堂内の落ち着いた空気の中で、静かに私たちを見守ってくれています。現在拝観は自由にでき、毎月8日に行われる月例法要「薬師如来御法楽」でも見られるそう。
いま、守るために必要なこと
2012年には、五重塔も金堂も、国の重要文化財に指定されました。
しかし、建物の歴史的価値が認められる一方、防災設備は十分とは言えず、火災や地震といった災害に備えるためには、防火水槽の設置や消火設備の整備、金堂の耐震補強工事などが急務です。
これらの事業には、総額10億円以上が必要で、防火設備の改修だけでも、約2億円という大きな金額がかかるのだとか。
クラウドファンディングに込めた想い
今回のクラウドファンディングの第一目標金額は1,500万円。
集まった資金は、五重塔と金堂の防火設備対策費用に充て、目標達成後には、さらに高い第二目標も設定する予定だそうです。
善通寺では、季節ごとの行事や特別公開を通して、たくさんの笑顔が集まる場所で五重塔や金堂も、そのすべての瞬間を静かに見守ってきました。今後も訪れる人たちに、五重塔、金堂を中心に善通寺を身近に感じていただき、気軽に訪れていただいたり、憩いの場として集まった方々との繋がりを感じていただきたいという想いも込められてます。
五重塔や金堂を未来へ繋ぎ、100年後もこの素晴らしい文化と祈りの空間を受け渡すためにもたくさんの方の協力が必要です。支援したい方、興味のある方は下記サイトを読んで「総本山善通寺」について深く知る機会にしてみてくださいね↓↓↓
総本山善通寺クラウドファンディング
◇ 総本山善通寺
所在地:〒765-0003 香川県善通寺市善通寺町3丁目3-1
関連リンク:総本山善通寺 公式サイト
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