善通寺市郷土館が「ZENキューブ」へ移転したのが2022年12月1日。
そこから約3年、静かに役目を終えていた旧善通寺市立郷土館ですが、ついに10月中旬ごろから解体工事がスタートしたようです。
現場に行くと、建物を覆うシートの向こうから「ガガガガッ!」と凄まじい作業音が響いていて「いよいよか・・・」と、ちょっと寂しい感じもしますね。
移転の歴史
もともと郷土館は旧善通寺偕行社を使ってたんですけど、こちらを重要文化財として保存修理するために平成17年からこの赤門筋へ移り、貴重な資料を展示してたんです。
1階には、有岡古墳群の副葬品など約1,100点の考古資料、2階には市内で集められた民俗資料が約400点と、考古学好きにはたまらないスポットだったので、思い出ある人も多いんじゃないですかね?
隣の「赤門七仏薬師」も一時参拝ストップ
解体工事の影響で、すぐ横にある「赤門七仏薬師」も安全のため参拝中止に。
中止期間は2026年2月初旬ごろまでと少々長めです。
「赤門七仏薬師」は“乳薬師”として親しまれていて、安産祈願や母乳に関するご利益があるといわれるところ。
年末年始の参拝を楽しみにしていた方にとっては残念なニュースですが、境内の近くで手を合わせることはできるので、気持ちだけでもしっかり届きそうです。
今後についてはまだ未定
建物があった場所も、これからどんな風に活用されるのか気になりますが、解体後の跡地利用については未定なんだそうです。
長く街の歴史を伝えてきた場所だからこそ、これからの変化にも注目したいところ。
工事はまだまだ続くので、周辺を歩くときは足元など気をつけ安全第一で「またいつか、このスペースに新しい“善通寺らしさ”が生まれる日が来るといいな~」なんてことを思いながら見守っていきましょう!
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◇ 旧善通寺市立郷土館
住所:〒765-0003 香川県善通寺市善通寺町6丁目1-4
※内容等は記事作成当時のものです。








