覆面@まるつーとは:全国のニュースをどこからともなく見つけてくる、正体不明の覆面コラムニスト。まるつーとの関係については「コメントを控える」としている。
何が起きた?
渋谷トレンドリサーチという調査サービスが、2026年夏の高校生トレンドを発表しました。
1位は前回に続いて「シール交換」。2位に2秒動画SNS「setlog(セットログ)」が入りました。
対象は15〜18歳の高校生男女。期間は2026年6月2日(火)から13日(土)。方法はWEBアンケートで、有効回答は200名です。この「200名」という数字、あとで小生が引っかかった点なので覚えておいてください。
なぜ話題?
主役は「setlog」です。韓国発のアプリで、1時間ごとに約2秒の動画を撮って投稿すると、1日のVlog(日記のような動画)が自動でできあがる仕組みです。
特徴は、フォロー・フォロワーの数を競う作りがないこと。親しい少人数だけで共有する「クローズド型」です。不特定多数に見せびらかすのではなく、仲間内でこっそり。App Storeの無料アプリで連日1位を取るなど、Z世代の間で一気に広まりました。
もう一つ、サカナクションの「夜の踊り子」も話題です。2012年の曲(※2013年との表記もあり)が、2025〜2026年にTikTokでミーム化しました。ボートを漕ぐ役と船首で踊る役に分かれるダンスチャレンジです。
元ネタは、インドネシアの伝統的ボートレースで船首に立って踊る少年の映像。そこへ韓国のクリエイターが「夜の踊り子」を重ねたのがきっかけとされます。サカナクション公式でも、山口一郎さん本人と加藤小夏さんが再現し話題になりました。
つまり簡単に言うと、高校生の夏トレンドはシール交換が連覇、2位に仲間内で使う韓国発2秒動画SNS「setlog」が浮上したということです。
覆面が気になったところ
一つ目。この調査、有効回答は200名です。200名の声が無意味だとは言いません。ただ「日本の高校生全体がこう」と読むには標本が小さい。あくまで傾向のヒントくらいに受け止めるのが安全です。
二つ目。「夜の踊り子」のミームと、この夏トレンド調査は別の話です。ネット上の要約には両方まとめて語るものもありますが、ミームが調査のランキング項目に載っていたかは1次情報では確認できませんでした。混ぜて読まないほうがいい。
三つ目。「総再生10億回」「世界的」といった規模の数字も出回っていますが、出典が限られ裏取りできていません。景気のいい数字ほど出どころを見たいところです。
反対側から見ると
「200名でも、渋谷まわりの若者の空気は拾えている」という見方はできます。トレンド調査はそもそも厳密な統計ではなく、話題の芽を早く見つける道具。それはそれで役に立ちます。
一方で心配な面もあり、setlogは中高生が中心のクローズド型SNS。仲間内で完結する安心感がある反面、プライバシーや利用の管理は保護者・学校にとって新しい宿題です。複数メディアも安全面の注意を促しています。
覆面のひとこと
2秒ずつ撮って1日を残す。見せびらかさず仲間内だけ。派手なバズに疲れた世代のささやかな揺り戻しに見えます。ただ「クローズド=安全」ではありません。閉じた場所ほど、外から見えにくいぶん大人の目も届きにくい。流行を止める必要はないけれど、仕組みを知っておく手間だけは大人の側にも要りそうです。
まとめ
確定した事実
- 夏トレンド1位はシール交換、2位はsetlog(有効回答200名のWEBアンケート)。
- setlogは韓国発、1時間ごとに2秒動画を撮るクローズド型SNS。
- 「夜の踊り子」のTikTokミームが2025〜2026年に拡散し、公式も再現動画を公開。
中讃地区でも、放課後にスマホを覗き合う子らはいます。仲間内2秒動画の中身は親には見えにくい。流行を叱る前に、まず一度、隣で画面を見せてもらうところからでしょう。



