坂出市林田町の広大な一角に、SF映画のセットのような近未来感あふれる建物ができてたのを知ってますか?
この辺りでは珍しい銀色に輝いたパネルに囲まれてて、何かの“要塞”みたいにも見えますね。
無機質でメカニカルな雰囲気をまとった高~い配管や骨組みのような構造物の存在感は抜群で、一本外れた通りからもはっきりと目に飛び込んできました!
この巨大施設こそが、2025年6月2日に営業運転をスタートした「坂出バイオマス発電所」。
四国電力、安藤ハザマ、東京ガス、イーレックス、新光電装株式会社、株式会社坂出郵船組の6社が共同出資した「坂出バイオマスパワー合同会社」が手がけた、四国最大級のバイオマス発電所なんです!
2022年11月に着工し、2025年2月からは試運転を行ってたみたいです。
その発電量、一般家庭17万世帯分!
出力は74,950キロワット、年間発電量は約5.3億kWhと、とにかくスケールが大きくてピンとこないですが、一般家庭17万世帯分の年間使用電力に相当するそう。多くの家庭に、ここから生まれた電気が届けられるわけです。
燃料はどこから?
注目なのは燃料で、使用するのは東南アジアから調達した年間約32万トンもの「木質ペレット」。
木質ペレットのみを燃料とするバイオマス発電事業は、2024年11月に稼働を始めた「鳥海南バイオマス発電所」が初とのことで、まだまだ新しい取り組みみたいですね。この流れを受けて坂出でも本格始動し、年間約22万トンものCO₂排出削減が見込まれてるとか。
エコとテクノロジーの象徴として坂出の新しいランドマークに?
周囲を圧倒する巨大で複雑な構造の発電所は、工場夜景や産業遺産に魅力を感じる「工場萌え」の方々にもたまらないビジュアルかもしれません。
これだけ街の景色を一変させるほどのスケールですが、その役割は繊細で、人々の暮らしを守るため今日も静かに、そして確かに動き続けてるんですね。
6社の英知を結集
この発電所には、出資した6社の強い想いが込められています。それぞれの企業が持つ強みとノウハウを結集することで、電力の安定供給とカーボンニュートラルの実現へ向けて力強くこれからも歩まれていくんじゃないでしょうか。
もし近くを通る機会があれば、ぜひその雄大な姿に目を向けてみてくださいね!
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◇ 坂出バイオマス発電所
所在地:〒762-0012 香川県坂出市林田町4285-213