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この記事は2019年12月7日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

年末の風物詩、本願寺塩屋別院の「まるがめ第九プレコンサート」に行ってきた。本番の「2019まるがめ第九演奏会」は12月8日(日)にアイレックスで開催

第九コンサート

今年も残り1ヶ月を切りましたね。気温もぐっと下がり、一気に年末感が増してきました。

さて、年末といえば、やっぱ第九ですよね!(異論は認めます)
第九については皆さんご存知だと思いますが、一応こいういうものです。↓

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第9番(こうきょうきょくだい9ばん)ニ短調作品125(ドイツ語: Sinfonie Nr. 9 d-moll op. 125)は、ベートーヴェンが1824年に作曲した独唱と合唱を伴う交響曲。ベートーヴェンの9番目にして最後の交響曲である。ベートーヴェン自身は表題をつけなかったが、副題として「合唱」や「合唱付き」が付されることも多い。また日本では親しみを込めて「第九」(だいく)とも呼ばれる。第4楽章は独唱および合唱を伴って演奏され、歌詞にはシラーの詩『歓喜に寄す』が用いられる。第4楽章の主題は『歓喜の歌』としても親しまれている。

引用:Wikipedia

年末になると各地で第九のコンサートが行われますが、塩屋町の本願寺塩屋別院でも、12月1日(日)に「まるがめ第九プレコンサート」が開催されました。

これは、毎年恒例の「まるがめ第九演奏会」に先立って行われるプレイベントで、こちらも毎年恒例の年の瀬の風物詩となっています。
お寺の本堂内で第九が演奏されるという、あまり他の地域ではやってないような珍しいイベントですので、「どんなもんやろか~」と軽い気持ちで観に行ってきました。

場所

第九の演奏会が開催されたお寺は、塩屋町の本願寺塩屋別院です。

丸亀市 塩屋町 塩屋別院

立派な山門を持つ、市内有数の古刹です。色づいたイチョウの木がとても綺麗でした。

親鸞像と塩屋別院

浄土真宗本願寺派のお寺なので、本堂の前には浄土真宗の開祖である親鸞聖人の像があります。

塩屋別院 プレコンサート看板

山門前にはコンサートの案内板がありました。

場所は地図だとこちらです。↓↓↓

なぜ、塩屋別院で第九?

お寺で第九というのも、普通に考えるとミスマッチな気がしますよね。

この塩屋別院で第九が演奏されるのには、下記のようなちゃんとした理由があるのです。

「第九」(ベートーヴェン作曲交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱付」)は、1918年に徳島県鳴門市にあった板東俘虜収容所で、ドイツ兵俘虜が全曲演奏を行ったのが日本における初演とされています。その演奏を行ったドイツ兵の一部は、それ以前に、丸亀市塩屋町の本願寺塩や別院に収容され、楽団を結成して演奏活動を行っていたことから「第九」と丸亀市には深い関わりがあります。

引用:まるがめ第九プレコンサートパンフレット

第九にまつわる講演会も開講

演奏の前に、香川近代史研究会の宮本義行さんによる「第九とアインシュタイン」と題した講演会がありました。

講演

日本国内における第九演奏の歴史と丸亀市との関係や、塩屋別院で俘虜生活を送っていたジークフリート・ベルリーナーアルベルト・アインシュタインの関係など、とても興味深いお話を聞くことができました。

アルベルト・アインシュタインとは、相対性理論を提唱したドイツの物理学者で、舌をペロッと出した画像がお馴染みですね。

アインシュタイン 肖像

アルベルト・アインシュタイン(1879~1955)

ベロを出してるフリー画像が見つからなかったので、ベロを出してないバージョンです。

宮本義行さんは普段は丸亀市近辺の図書館やコミュニティセンターで郷土史講座をされているそうですので、講座の内容が気になる方は、図書館やコミュニティセンターのイベント情報をこまめにチェックしていると、宮本さんの講座があるかもしれません。

丸亀シティフィルハーモニックオーケストラの演奏

第九に先立ち、丸亀シティハーモニックオーケストラによる演奏が行われました。

演目は「アイネ・クライネ・ナハトムジークより第1楽章」「アナザースカイ」「マックモーツァルトのアイネ・クライネ・ブリヒト・二ヒト・ムジーク」の3曲でした。曲目が進むに連れ、徐々に現実から非現実へ引き込まれていくような、不思議な感覚に陥りました。

丸亀市 塩屋別院 丸亀シティハーモニックオーケストラ

そして締めは第九

丸亀シティハーモニックオーケストラの皆さんはそのまま残り、合唱団の皆さんが入場して、メインイベントの「第九」(第4楽章)が始まります。

第九コンサート

丸亀市 塩屋別院 第九

丸亀市 塩屋別院 第九

この距離感の近さ!

超至近距離で第九を楽しむことができ、老若男女がその迫力ある演奏や歌声に釘付けになっていました。

音響がしっかりしたコンサートホールでの演奏にはもちろんその良さがありますが、こうして耳にダイレクトに音楽が飛び込んでくる環境もなかなか良いもんですね。
お寺の本堂という静謐な空間や、国内での第九演奏のルーツがここにあるというバックボーンが、演奏をさらに奥深いものへと昇華させてくれていました!

平たく言うと、「とても良かった!」ということです(笑)

「2019まるがめ第九演奏会」はアイレックスで開催

塩屋別院の演奏会はプレコンサートですので、当然本番があります。

本番の「2019まるがめ第九演奏会」は、丸亀市綾歌総合文化会館アイレックス12月8日(日)に開催されます。
プレコンサートではカットされた部分も演奏されますので、是非コンサートホールでの本格的な音響で「第九」をお楽しみください。

アイレックス 第九コンサート チラシ

アイレックス公式サイトより

第九演奏会当日は、塩屋別院のプレコンサートでも設置されていた「ドイツ兵俘虜のパネル写真展」が、アイレックスのロビーにて開催されます。郷土の歴史を学ぶいい機会にもなると思います。

「2019まるがめ第九演奏会」の概要は、以下のとおりです。

開催日

2019年12月8日(日) 14:00~

開催場所

丸亀市綾歌総合文化会館アイレックス

地図だとこちらです。↓↓↓

住所は、丸亀市綾歌町栗熊西1680です。

料金(全席自由)

一般 2000円
高校生以下 1000円
アイレックスにて当日券も購入できます。

プログラム

Lv.ベートーヴェン作曲 「エグモント」序曲

Lv.ベートーヴェン作曲 交響曲第9番ニ短調 作品125【合唱付】(※いわゆる「第九」です)

お問い合わせ

丸亀市綾歌総合文化会館アイレックス 0877-86-6800