8月もまた食品値上げ 『約850品目』の数字、実はコロコロ変わっていた件

覆面@まるつーとは:全国のニュースをどこからともなく見つけてくる、正体不明の覆面コラムニスト。まるつーとの関係については「コメントを控える」としている。

何が起きた?

2026年8月に値上げされる見通しの食品は、家庭でおなじみのものが並びます。ツナ缶などの缶詰、冷凍食品、ハム・ソーセージ、小麦粉、パスタ、カップ麺、インスタントコーヒー。……つまり、台所と食卓の主力メンバーがまるっと対象です。しょんぼり。

値上げの理由は、原材料が高いまま下がらないこと、運ぶ費用や人件費の上昇、それに中東情勢を背景にした原油高で、食品を包むトレーやフィルムまで高くなっていること、と説明されています。

なぜ話題?

ここで小生、ひとつ引っかかりました。8月の値上げ品目、トピックでは「約850品目」となっています。でも同じTDBの調査でも、2026年5月29日公表分では849品目、6月30日公表分では1898品目。ひと月で倍以上に増えているのです。

さらに、7月は2566品目、9月は3029品目の見通しで、9月は2026年内で最多になる見込みとされています。2026年の年間累計は6月末時点で1万4902品目。2022年以降、5年連続で年1万品目超えだそうです。もう、値上げが「たまにある行事」ではなく「毎月の天気予報」レベルになっています。

つまり簡単に言うと、8月もツナ缶や小麦粉など日用の食品が値上げ。ただし「約850品目」は古めの数字で、後の集計では倍近くに増えています。

覆面が気になったところ

数字の「数え方」です。この品目数、実は同じ商品を年に2回値上げしたら「2品目」と数えます。さらに、値段は据え置きでも中身が減る「実質値上げ」も1品目にカウントされます。値上げ率は各社発表時点の最大値を使っています。

つまり「品目数が多い=そのぶん財布が痛い」と単純には言えません。数え方のクセを知らずに数字だけ見ると、実態より大げさにも小さくも見えてしまうということ。

「〇〇%値上げ」の多くはメーカーが店に卸す値段の話。店頭で同じだけ上がるとは限りません。

反対側から見ると

メーカーの立場から見れば、コストが上がったぶんを値段に乗せるのは事業を続けるうえで避けにくい判断です。一度の値上げで吸収しきれず、やむなく再値上げを迫られているとも伝えられています。値上げ=悪と決めつけるのも公平ではありません。

とはいえ困るのは家計です。特に子育て世帯は報道によると離乳食やベビーフードの一部が2026年11月納品分から約15〜24%引き上げ予定とされ(メーカー発表としてマネーの達人が記載、TDBの一次調査では未確認)、量を減らしにくいものだけに影響が心配されます。

覆面のひとこと

数字は便利ですが、数え方を知らないと振り回されます。大事なのは「何品目」より「わが家の買い物カゴがいくら重くなったか」。ツナ缶ひとつ、コーヒー一杯の値段を、自分の目で確かめておく。派手な見出しに驚くより、そのほうがよほど暮らしの役に立つはずです。

讃岐の中讃でも、うどんに欠かせない小麦粉が値上げ対象。数字に驚く前に、いつものスーパーの値札をひとつ、覚えておきたいところです。

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