この記事は2019年11月5日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。
粟島の「漂流郵便局」って知ってる?丸亀港からは瀬戸芸期間中のみ臨時便が出てる
瀬戸内国際芸術祭2019の秋会期が始まった翌日、粟島にある漂流郵便局に行ってきました。
瀬戸内国際芸術祭期間中には、臨時便で丸亀港から本島経由で粟島へ行くことができ、期間外は詫間町の須田港から行くことができます。
臨時便(本島~高見島~粟島)の時刻表
漂流郵便局とは
日本の芸術家・久保田沙耶による芸術作品。香川県三豊市詫間町の粟島にある旧粟島郵便局舎を利用した、宛て先不明の手紙が集まる「郵便局」である。
2013年(平成25年)の瀬戸内国際芸術祭の作品の1つとして久保田沙耶が制作した。漂流郵便局は木造の旧郵便局舎を改装して開設された。漂流郵便局には届けたくても届けられない手紙が各地から届く。手紙の宛て先は、故人や未来の子孫、思いを伝えることのできなかった初恋の人、自分、長年の愛用品などさまざまである。
基本的に読んだ手紙は私書箱に戻されるが、元の私書箱に戻る保証はなく、「漂流」を続ける。手紙が自分宛てであると感じた場合は、その手紙を持ち帰ることも可能。引用:wikipedia
局内の様子
開局直後なので空いていましたが、混雑したときはどこで読んでもいいようにイスが配置されています。
局内には3万4千通以上の手紙
海外から届いたり、はがきではなく封書で届けられたものもあるみたい。専用コーナーができるほどたくさんのお手紙が寄せられています。
天国への年賀はがきコーナーも設置されていました。至るところに置かれているティッシュは、読んでいるうちにポロッと涙してもいいように随所に配置されているんですよ。
葉書の販売スペース
手紙を書くスペース
読んでいるうちに誰かに書きたくなったら、ここでハガキが買えます。料金はセルフ方式のようで、局内にポストがあるのでもちろん切手は不要です。
局内の写真
あの有名女優さんや俳優さんも
2015年の映画「ORANGE」のキャンペーンで訪れた土屋太鳳さん山崎賢人さんの写真があり、漂流郵便局に訪れたことを土屋太鳳さんのブログにも書かれていました。
その他にも山本耕史さんが番組で“わざわざ行きたい!!山本耕史の瀬戸の島旅”で訪れていて、山本耕史さん自身も、ここで手紙を書かれたようです。もしかしたら山本さんが書いたハガキが見つかるかもしれませんね。
みんなどんな手紙を書いているの?
亡くなった人やもう会う事のできない人へ、また、辛い時代を過ごした自分自身への手紙が多いようです。
局長さん曰く、
「自分の出した手紙が届いたのか確認しに来たけど、他の人が書いた手紙を読んで勇気づけられる人もいる」と話していました。
漂流郵便局は2013年の瀬戸内国際芸術祭の作品
芸術は見るだけのものではなく、悲しみを背負った人たちの心の拠り所として6年経った今でも大切な思いを伝える場所になっています。瀬戸芸期間中に入るもよし、瀬戸芸が終わってから一人でじっくりと訪れて読むのもよし。気さくな局長さんと、お喋りするもよし。
ブリキ製の私書箱を回すと波の音が聞こえる仕掛けがあったりと、ノスタルジックで柔らかな空間に何時間でも居たくなりました。
なんとこの漂流郵便局は、トリップアドバイザーで旅先から手紙を出したくなる世界のクールな郵便局5選の番外編に選ばれているようです。
漂流郵便局の外観
住所:香川県三豊市詫間町粟島1317‐2
【瀬戸内国際芸術祭期間中】
開局日:(2019年9月28日~11月4日)は土・日・祝
開局時間:9:30〜
【瀬戸内国際芸術祭終了後】
開局日:毎月第2、第4土曜日
開局時間:13:00~16:00
入館料:無料関連リンク: twitter
【2019】瀬戸内国際芸術祭 秋会期
期間
2019年9月28日(土)〜11月4日(月・祝)
会場
粟島(香川県三豊市詫間町粟島)
最寄港
須田港
アクセス
【粟島へのアクセス方法】
JR詫間駅 → シャトルバス → 須田港 → 定期船 → 粟島港
【無料シャトルバス情報】
- 公共交通機関でお越しのお客様
JR詫間駅⇄宮の下港⇄須田港
平日 8:00〜18:00 約1時間間隔で随時運行
土日祝 8:00〜18:00 約30分間隔で随時運行 - お車でお越しのお客様
経面臨時駐車場⇄須田港
平日 8:00〜18:00 約30分間隔で随時運行
土日祝 8:00〜18:00 約15分間隔で随時運行