6月15日(月)満濃池にて「ゆる抜き」が行われる。これにともなう増水に注意

6月15日(月)にまんのう町の満濃池で「ゆる抜き」が行われるそうです。
この時期ならではの風物詩ですね！

まんのう元気プロジェクト公式サイトより

ゆる抜きとは？

香川のみなさんはご存じだと思いますが…
「ゆる抜き」とは「ゆる」と呼ばれる池の取水口をふさいでいる栓を抜く、江戸時代以前から行われている行事なんだとか。ゆる抜きの前には神野神社で豊作祈願の神事も執り行われているそうです。

本格的な田植えシーズンを迎え、水田に水を供給することが目的で、田植えが続く約1週間、下流の2市3町の約3000haの田んぼへ毎秒5ｔの水が供給されます。

まんのう元気プロジェクト公式サイトより

昔は木製の「ゆる」を使っており、威勢の良い男の人たちが池に飛び込んで「ゆる」を抜いていた時代もあったそうで、とてつもなく重労働だったようですね。しかし、木製だと腐ってしまうため、大正3年頃から取水塔に変わったそう。今では、ボタンをポチッと押したら電動式で作動するんだとか。便利になったもんですね！

ちなみに、昔の堤防を再現した「ゆる模型」や、木製の「ゆる」は、かりん会館に今でも展示されており、見ることができるようです。

まんのう元気プロジェクト公式サイトより

満濃池は灌漑(かんがい)用のため池として日本一の規模を誇り、2016年には、国際かんがい排水委員会による「世界かんがい施設遺産」に四国で初めて選出されているそう。世界かんがい施設遺産とは、歴史的・技術的価値のある潅漑（かんがい）施設を登録する制度とあって、とても誇らしいですね！

また、ゆる抜きで響き渡る水音は環境省の「残したい日本の音風景100選」に選定されています。
この他にも、「ダム湖百選」「ため池百選」、国の「名勝」に指定されるなど、満濃池ってすごい！

注意

この「ゆる抜き」によって、下流域や水田周辺の水路が増水します。水難事故防止のためにも、危険な場所には近づかないよう十分注意しなければなりません。

今年も田植えシーズン到来で、おいしいお米ができるのが楽しみですね♪