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この記事は2020年5月22日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

【追記あり】丸亀城の白鳥が卵を温めなくなったので、機械の手を借りることになったみたい

丸亀城のお堀には、現在5羽の白鳥が生息しています。
お堀の白鳥は毎年春先に卵を生むそうですが、ここ数年は無精卵だったりでヒナがかえることは無かったそうです。

今年も白鳥は例年通り卵を生みました。
市の丸亀城管理室に問い合わせたところ、内堀南東に架かる土橋の北側で3個、南側では2回に分け計5個生んだようです。
このうち、土橋北側の3個の卵は、日を追うごとに1個、また1個と数が減っていき、最終的に卵が無くなりました。蛇に丸呑みされたという噂もあるそうです。
土橋南側の卵は、1回目も2回目も、産卵当初は親鳥が卵を温めていましたが、いずれも途中で温めなくなったので、市が卵を保護しました。
1回目は、人間の子どもがいたずらで卵を触った直後から温めなくなったそうです。子どもにとっては好奇心だったのでしょうが、白鳥はとてもデリケートな鳥なのです。
そういえば以前、NHKの某叱られる番組で、「鳥が卵を抱くのは、温めているのではなく単に冷たくて気持ちいいからで、そこに親子愛はない」という説が放送されたそうですが、個人的には「そんなことはないんじゃないの?」という気がしていますし、そういう説もあります。

現地の様子

丸亀城 内堀土橋南側の白鳥

土橋南側の白鳥のつがい。

丸亀城 白鳥の抱卵放棄

丸亀城 白鳥の抱卵放棄

土橋の手すりに、白鳥の卵を保護して孵卵器(卵を温める機械)に入れたという案内板が掲示されていました。

丸亀城内堀 ハト

付近にはハトもたくさんいます。エサを与える人がいるので、全然逃げません。お城では、鳥に対するエサやり行為は、鳥インフルエンザの予防や、周辺の建物や堀への糞害を防ぐためお断りというスタンスですので、お気をつけください。なお、白鳥へのエサやりは、市が業者に委託して行っているそうですので、「お腹空いてるんじゃない?」などと心配しなくても大丈夫だそうです。

丸亀城内堀 土橋北側の白鳥

こちらは土橋北側の白鳥たち。不幸にも卵を蛇に呑まれたというもっぱらの噂です。

保護した卵はどうなるの?

市が保護した5個の卵は、市内で養鶏場を営む佐々木さんがボランティアで孵卵器に入れてくださったそうです。
佐々木さんは城内に動物園があった頃から園内の鳥類の孵化を手伝われていた方だそうで、この上なく頼もしい助っ人ですね。

白鳥の卵は36~38日で孵化するそうで、今回保護した卵は正確な産卵日が分からないものの、だいたい今月いっぱいが目処になるそう。
市の担当者さんの話では無精卵の可能性が高いそうですが、もし有精卵だった場合は6月上旬には丸亀城の公式サイトに吉報が入ります。(残念な結果の場合も。)

もしヒナがかえったら、自分で餌を食べられるようになるまでは佐々木さんが育ててくれるそうで、お堀でのお披露目はもう少し先になるみたいです。無事にヒナがかえることを楽しみに待ちましょう!

6月5日追記
無精卵でした

丸亀城公式サイトより

丸亀城公式サイトによると、孵卵器に入れた卵5個のうち4個は無精卵だったそうです。残り1個は判断が難しいため、もう少し様子を見るそうです。

関連リンク

丸亀城公式サイト(こちらで続報が掲載されるそうです)