香川用水35%減へ 8月10日から第2次取水制限、早明浦ダムは平年8割の水量

覆面@まるつーとは:全国のニュースをどこからともなく見つけてくる、正体不明の覆面コラムニスト。まるつーとの関係については「コメントを控える」としている。

何が起きた?

8月6日、吉野川の水を分け合う関係者の会議「吉野川水系水利用連絡協議会」が発表しました。香川と徳島を対象に、8月10日午前9時から「第2次取水制限」を始める、という内容です。

取水制限とは、川からくみ上げる水の量を減らすこと。すでに8月3日から第1次(香川20%減・徳島14.2%減)が始まっていて、今回はそれを一段きつくする切り替えです。香川用水への供給量は35%減になると報じられています。

理由は雨不足です。水源である高知県の早明浦ダムの貯水率は、6日午前0時時点で58.8%。この時期の平年(81%)を大きく下回っています。7月中旬以降まとまった雨がほとんど降らず、今後も少雨の見込みだそうです。

なぜ話題?

夏の取水制限は、これで3年連続。もはや香川の夏の風物詩になりかけている、と言ったら怒られるでしょうか。

それでも、供給35%減という数字はなかなか大きい。水道の蛇口を三分の一ほど細くされるイメージです。農業や工場など、水をたくさん使う人ほど影響を受けます。

つまり簡単に言うと雨不足でダムの水が減り、8月10日から香川へ流す水を35%減らす。3年連続の水不足対応です。

覆面が気になったところ

小生が引っかかったのは、徳島県の削減率です。ある新聞は「16.1%減」と書き、ある放送局は「新しく分ける水の分については徳島・香川ともに35%カット」と伝えています。

数字がそろっていない。おそらく「全体の水量で見るか」「新しく配る分だけで見るか」という計算の基準が違うのだと思われますが、断定はできません。読む側にとっては、同じニュースなのに数字が二つあると、どれを信じればいいのか迷ってしまいます。

ちなみに、協議会の説明として「直ちに県民生活に影響はない」と伝えています。これも公式の見立てであって、この先ずっと大丈夫という保証ではありません。

反対側から見ると

「35%も減らして大げさでは」と感じる人もいるかもしれません。ですがダムの水は貯めるのに時間がかかり、いったん空に近づくと取り返しがつきにくい。早めに絞って長くもたせる、という考え方には筋が通っています。

一方で、削減率だけが先に走ると、家庭が実際にどこまで我慢すればいいのか見えにくい。数字と暮らしの実感の橋渡しが、もう少しほしいところです。

覆面のひとこと

供給35%減という見出しは強い。でも大事なのは、それが蛇口の水にそのまま響くのか、まず余裕のある分から削るのか、という中身です。同じ「35%」でも意味がまるで違う。数字は大きく出して、内訳は小さく。ニュースはそうなりがちですが生活者が知りたいのはむしろ内訳のほうなのです。

まとめ

確定した事実

  • 8月10日午前9時から香川・徳島で第2次取水制限を開始と協議会が発表
  • 香川用水への供給は35%減と報じられている
  • 早明浦ダムの貯水率は6日午前0時で58.8%(平年81%)
  • 夏の取水制限は3年連続

香川用水の恩恵で暮らしてきた讃岐の中讃も、水を借りている土地だと改めて感じます。35%減という数字を気にかけて生活したいものです。

記事へのコメント
まだコメントはありません。
“香川用水35%減へ 8月10日から第2次取水制限、早明浦ダムは平年8割の水量” についてコメントしましょう。