坂出市京町「やなぎ湯」100年以上の歴史がある昔ながらの銭湯

坂出市京町 やなぎ湯 外観

坂出市京町にある「やなぎ湯」は1919年(大正8年)の営業許可証の残っている、坂出市唯一の昔ながらの銭湯です。

地図だとこちら↓↓↓

店内の様子

坂出市京町 やなぎ湯 店内

お洒落な暖簾をくぐり引き戸を開けると、これぞ銭湯というイメージ通りの木の番台と脱衣所が現れます。まるでタイムスリップしたかのような、当時の事は知らないのに懐かしい気持ちがどっと湧いてきました。
お客さんは常連さんが多いそうですが、坂出駅から近い為か仕事帰りにフラッと寄っていく方もいらっしゃるみたいです。

坂出市京町 やなぎ湯 店内

すべての物に歴史を感じますが、清掃が行き届いているので清潔感が漂っています。
現役で活躍中のマッサージチェアですがこのタイプはあまり見かけなくなりましたよね。料金も当時のままなのか20円で3分間、疲れた身体をほぐしてくれます。
脱衣所の隅には昔学校の身体計測で使われていたような体重計と年季の入った身長計もあります。

坂出市京町 やなぎ湯 店内

このボックスはドライヤー用の料金ボックスで、10円を入れるとドライヤーが動く仕組みになっています。さっきのマッサージチェアよりも安い料金がまだあったとは驚きです!
現在は使用されてはおらずドライヤーは無料で使えますが、常連さんの中には今だに10円を入れてくれる方もいるそうです。ほとんど貯金箱みたいになってますね(笑)

ロッカー

坂出市京町 やなぎ湯 店内 ロッカー

男湯のロッカーは新しいものですが、女湯のロッカーはかなり歴史を感じ、隣にあるマッサージチェアと手前の仕切りカーテンとセットでいい味を出してくれてます。
ロッカーの上には街の銭湯あるあるの常連さんの銭湯セットが置かれています。

浴室

坂出市京町 やなぎ湯 店内 浴室 カラン

タイルで囲まれた浴室は深く大きめの浴槽と浅いぬるめの温度の狭い浴槽があり、温度は41度くらいのちょうどよい湯加減です。
奥の小さい扉の向こうにボイラー室があり、大きな煙突が屋根の上まで伸びています。
銭湯によくある富士山とかが描かれたタイルを期待していましたが、現在は貼り替えてあるそうです。しかし建物自体は創業以来100年以上当時のままだそうで、周辺の環境はイオン坂出店をはじめ、現代的な街並みなのにこの銭湯周辺だけ時が止まったような外観をしています。
カランは赤から出る熱湯と青から出る冷水を、定番のケロリン洗面器で受けて適温に調整します。

入浴料・ドリンク

坂出市京町 やなぎ湯 入浴料

お風呂上がりに思わず腰に手をあてながら飲む銭湯定番の牛乳、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳は各100円(税込)です。入浴料は大人400円(12才以上)中人150円(6才以上12才未満)小人60円(6才未満)です。

煙突

坂出市京町 やなぎ湯 煙突

外から見える煙突も創業時に建てられたもので、当時はもっと細く長い煙突だったとのこと。40年くらい前の補強工事で短く太くし現在の姿となっています。

場所

坂出市京町 やなぎ湯 場所

坂出駅から徒歩3分程度です。イオン坂出店東隣の一方通行の通り沿いにあります。

現在、中讃地区で今も営業を続けている銭湯はここ「やなぎ湯」以外では琴平町の「かまぶろ温泉」のみになり、最近まで残っていた丸亀市の「城北温泉」も先日閉店となりました。

「城北温泉」閉店に関する記事はこちら↓↓↓
丸亀市風袋町 城北温泉丸亀市風袋町の「城北温泉」が2023年2月7日(火)に閉店してる。丸亀市内最後の銭湯

番頭さんは「ここもいつまで続くかわからんからね~」とおっしゃってましたが、常連さんに愛され続けている歴史のある空間を財産として今後も残していきたいですね。

◇ やなぎ湯
住所:香川県坂出市京町1丁目5-15
営業時間:14:30〜21:00
定休日:日曜日
駐車場:店舗前に1台
電話番号:0877-46-0654
※営業時間・価格等は記事作成当時のものです

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