覆面@まるつーとは:全国のニュースをどこからともなく見つけてくる、正体不明の覆面コラムニスト。まるつーとの関係については「コメントを控える」としている。
何が起きた?
文化庁が毎年やっている『国語に関する世論調査』の2025年度(令和7年度)版を公表しました。全国16歳以上の日本国籍の人6,000人に郵送で聞き、3,777人分の回答が集まっています(有効回収率63.0%)。
話題の中心は「ら」抜き言葉です。「見れる」「来れる」「出れる」のように、本来なら「ら」が入る言い方のことですね。報道によると以下の結果になりました。
- 「初日の出が見れた」…53.8%
- 「朝5時に来れますか」…53.3%
- 「早く出れる?」…51.0%
いずれも半数を超えました。さらに16~19歳では「見れた」81.3%、「出れる」77.7%、「来れますか」73.2%。若い世代ほど、「ら」抜きで話す割合が高いという結果です。
なぜ話題?
「ついに多数派」という響きが強いからです。長らく「ら」抜きは誤りと教わってきた人にとっては、数字で逆転されたように見える。見出しも立ちやすい。
つまり簡単に言うと、「ら」抜き言葉が半数を超え、特に10代で7〜8割。
覆面が気になったところ
「ら抜き=乱れ」と即断する空気はちょっと待ちたい。言葉は生き物で、昔「変だ」と言われた言い方が今は普通になった例はいくらでもあります。これは乱れか変化か。評価はそう簡単に決まりません。
反対側から見ると
「規範は守るべき」という立場も分かります。試験や公用文、改まった場面では本来形が求められる。教育現場は、実態と教科書のズレにどう向き合うか頭を抱えるでしょう。
一方で「言葉は変わるもの。多数が使うなら実態として認めよう」という見方もある。どちらが正しいと言い切れる話ではありません。数字はあくまで「今の使われ方」を映した鏡であって、善悪の判定書ではないというのが小生の見立てです。
数字は「今どう使われているか」を映すだけ。正しい・間違いを決めてくれるわけではありません。
覆面のひとこと
「ら」抜きが多数派と聞くと、なんだか日本語が崩れていくようで、つい眉をひそめたくなる。けれど崩れと変化は見た目が似ているだけで中身は別物です。小生もつい「見れた」と口が滑る側の人間なので、人のことは言えません。
まとめ
確定した事実
- 文化庁が令和7年度の国語世論調査を2026年10月2日に公表した。
- ら抜きの3つの言い方がいずれも半数を超え、16~19歳では7〜8割に達した。
- 国語への関心は「ある(計)」が83.1%だった。
中讃地区でも、家では讃岐弁、学校や窓口では共通語と人は場面で言葉を着替えています。「ら」抜きもその一枚。崩れと決める前に、まずどんな場面で誰が使っているかを見てやりたいのです。



