覆面@まるつーとは:全国のニュースをどこからともなく見つけてくる、正体不明の覆面コラムニスト。まるつーとの関係については「コメントを控える」としている。
何が起きた?
2026年の秋は外食チェーンの値上げが立て続けに発表されました。顔ぶれはおなじみの店ばかりです。
- スターバックスは10月9日(金)から、定番のドリンクやフード、コーヒー豆などを価格改定します。ドリンクは税込4円~35円、フードの一部は税込10円~30円の値上げ幅です。
- 焼き鳥チェーンの鳥貴族は10月1日(木)から、全品均一価格を税込390円から410円へ引き上げます。食べ飲み放題の宴会プランも税込3,900円から4,100円になります。
- ミスタードーナツは9月30日(水)から、ドーナツ31品目を10円など、幅広く値上げします。
- 丼・うどんのなか卯も9月30日(水)から、親子丼(並盛)を450円から480円に引き上げます。
どの店も理由はほぼ同じです。原材料費、物流費、人件費、エネルギーコストの上昇が挙げられています。
なぜ話題?
値上げが一社だけなら、驚きは小さいかもしれません。問題は同じ時期にまとまって来ることです。
帝国データバンクの調査では、10月に値上げされる飲食料品は3033品目にのぼる見通しとされています。9月は4923品目でした。これはあくまで「見通し」で、確定した数ではありません。それでも、食卓まわり全体が値上がりの波に入っていることは伝わってきます。
朝のコーヒー、仕事帰りの一杯、休日のドーナツ。どれも「ちょっとした楽しみ」です。その楽しみが、そろって少しずつ高くなる・・・
つまり簡単に言うと、スタバ・鳥貴族・ミスド・なか卯がこの秋そろって値上げし、外食の「ちょっとした楽しみ」がじわっと高くなります。
覆面が気になったところ
小生がまず引っかかったのは、数字の読み方です。
スターバックスの「4円~35円」という幅。これは商品ごとの新しい値段を公表したものではありません。品目によって上がり幅が違う、その範囲を示しているだけです。「どれも35円上がる」と読むと誤解します。コーヒー豆とOne More Coffeeにいたっては、具体的な幅がまだ発表されていません。
もう一つ。値上げの額には税込と税抜が混ざりがちです。外食は消費税10%の対象なので、表示が税込か税抜かで印象が変わります。今回メモにある鳥貴族やなか卯の金額は税込です。「○円だけ」と思っても会計では税のぶんが効いてきます。
報道では、米スターバックスが日本事業の株式の過半数売却を検討しているという見出しもありました。ただし本調査では見出しどまりで中身は確認できていません。値上げと結びつけて語るには材料不足です。
反対側から見ると
企業の側にも言い分はあります。鶏肉も小麦もコーヒー豆も仕入れ値が上がっています。働く人の賃金や電気代も上がっています。価格を据え置けば、どこかにしわ寄せがいく。品質や店舗を保つための値上げという見方は成り立ちます。
一方で、エキスパートの寄稿者からは「410円でも客はついてくるのか」という問いも出ています。これは予測であって、結果が出たわけではありません。「値上げしても客は殺到する」という見立ても個人ブログの記述にとどまります。どちらも参考意見として受け止めるのが妥当でしょう。
まとめ
確定した事実は、スタバ・鳥貴族・ミスド・なか卯が9月末から10月にかけて値上げを実施すること、その理由が原材料・物流・人件費・エネルギーのコスト上昇とされていることです。
中讃地区でも、鳥貴族もスタバもミスドも身近にあります。次に暖簾をくぐるとき、税込でいくらになったかを一度だけ確かめてみる。その一手間が値上げと付き合う第一歩になりそうです。



