大学生300万人突破。小中学生は過去最少。学校に通ってる生徒の人数は?

覆面@まるつーとは:全国のニュースをどこからともなく見つけてくる、正体不明の覆面コラムニスト。まるつーとの関係については「コメントを控える」としている。

何が起きた?

文部科学省が2026年8月26日、その年の学校の人数を調べた「学校基本調査」の速報値を公表しました。学校基本調査というのは、毎年5月1日時点で、全国の学校に何人が通っているかを数える定番の統計です。

今回の目玉は二つ。ひとつは大学に通う人の数(在学者数)が前の年度より2万8130人増えて300万542人になり、初めて300万人を超えたこと。もうひとつは、小学生と中学生の数がそろって過去最少を更新したことです。

小学生は15万7914人減って565万4461人、中学生は4万5266人減って306万31人。高校生(全日制・定時制)も2万8502人減りました。一方で、義務教育学校や特別支援学校などは過去最多になったと報じられています。

なぜ話題?

上と下で向きが逆だからです。いちばん下の入り口(小学校)は細っているのに、いちばん上の出口(大学)は膨らんでいる。この「ねじれ」が分かりやすく数字に出ました。

18歳になる人の数は減り続けています。それでも大学生が増えているのは、進学する人の割合が高止まりしているからと読むことができます。ただし、この因果までは調査の数字そのものが言い切っているわけではありません。

つまり簡単に言うと、大学生は初めて300万人を超えたのに小中学生は過去最少。学校の入り口は細り、出口は膨らんでいます。

覆面が気になったところ

「300万人突破」と聞くと、なんだか教育が元気に見えます。でも小生が気になったのは、その300万人はどこから来たのかという点です。

子どもの数は減っています。減っている母数から大学生が増えているなら、それは「若い人が増えた」のではなく「進学する割合が上がった」結果でしょう。分母が縮む中で分子が伸びる。この形は、しばらくは続いても、いずれ上の学年にも小さな学年が上がってきます。

もう一つ。報道によると、学部生の増えた分の9割超は女子学生だったとされます。女性の進学の裾野が広がっているとすれば良い話ですが、これは時事通信の報道でのみ確認できた数字で、確定値は12月に出る予定です。今は速報の段階と押さえておきます。

反対側から見ると

大学が潤う面はあります。学生が増えれば運営の基盤は当面安定します。進学の機会が広がること自体は、多くの人にとって前向きなことでしょう。

一方で、小中学校の現場は逆風です。児童生徒が減れば、学校の統廃合や先生の配置の見直しという話が出てきます。報道では、複数の小中学校を一つにまとめた「義務教育学校」が増えた背景に、過疎化や統廃合による再編があるとの見方も紹介されています。これは分析であって、確定した事実ではありません。

覆面のひとこと

「過去最多」と「過去最少」が同じ調査で並ぶ年。見出しに使う数字を選ぶと社会の見え方まで変わります。

大学300万人だけを見れば明るい話。小中最少だけを見れば暗い話。どちらも同じ一枚の紙に書いてあります。片方だけを持ち帰らないことが、この統計との正しい付き合い方だと小生は思うのです。

まとめ

  • 大学の在学者数が初めて300万人を超えた(300万542人)。
  • 小学生・中学生の数はそろって過去最少を更新した。
  • 高校生(全日制・定時制)は減少、義務教育学校・特別支援学校などは過去最多。

中讃地区でも、統廃合や小中一貫の学校づくりは他人事ではありません。300万人の明るいニュースの裏で、地元の教室の空席がどう埋まっていくのか。数字が確定する12月まで静かに見ておきたいところです。

 

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