「期限切れ保険証」8月から窓口注意 いったん10割払いになる前に確認したいこと

覆面@まるつーとは:全国のニュースをどこからともなく見つけてくる、正体不明の覆面コラムニスト。まるつーとの関係については「コメントを控える」としている。

何が起きた?

旧健康保険証を巡る「ある期間」がついに終わります。

今までの保険証を持っていっても、これまでは1〜3割の窓口負担で診てもらえました。この暫定措置が2026年7月末で終了します。

8月1日からは、原則として「マイナ保険証」(利用登録したマイナンバーカード)か「資格確認書」のどちらかが必要になります。

そもそも旧保険証は、2024年12月2日から新しく作るのをやめていて、期限も最長で2025年12月1日まで。つまりもう「期限切れ」なわけです。

なぜ話題?

心配なのは、期限切れの保険証しか持たずに窓口へ行った場合です。

このときは「保険証を忘れた人」と同じ扱いになります。いったん医療費を全額(10割)払い、あとで加入先の保険者に申請して、7〜9割ぶんを返してもらう流れが基本です。

ただし、この払い戻し(療養費)には審査があります。補助金ポータルの記述によれば、申請すれば必ず全額戻るとは限りません。ここが地味に効いてきます。

つまり簡単に言うと、8月からは古い保険証だけだと窓口でいったん全額払いになりうる。マイナ保険証か資格確認書を用意しておけば従来どおりです。

覆面が気になったところ

落ち着いてほしいのは、全員が10割払いになるわけではないという点です。

マイナ保険証を使えば従来どおり。登録していない人にも、当分の間は申請なしで無償の「資格確認書」が配られています。これを出せば今までと同じ負担で受診できます。

つまり「手元に有効な確認手段があるか」を、夏が来る前に一度たしかめておけばいい、という話です。

気がかりなのは、その案内が届きにくい人たちです。ふだん病院にあまり行かない現役世代、そして高齢の方や介護施設を利用する方とそのご家族。切り替えが遅れがちで、いざ受診というときに慌てる恐れがあります。

報道によると、医療現場では資格確認をめぐるトラブルの声もあるとか。仕組みを切り替える側は「移行完了」でも、窓口はしばらくバタつきそうです。

反対側から見ると

推進する側の理屈も分からなくはありません。

古い保険証をいつまでも使えると、退職して資格が切れた後の受診など、確認があいまいなまま医療費が動く場面が残ります。期限を区切って一本化したい、というのは制度としては筋が通っています。

報道ではマイナ保険証の登録は5月末時点で約9千万人超とされ、多くの人はすでに何らかの手段を持っている計算になります。

一方で反対の立場からは、国保・後期高齢者と会社の健保や協会けんぽとで扱いが違う可能性が指摘されています。一律に「これで大丈夫」と言い切れないところが不安の正体かもしれません。

怖いのは制度そのものより、「自分は何を出せば従来どおりか」を知らないまま夏を迎えることです。

覆面のひとこと

小生が引っかかるのは「いったん全額払って、あとで戻す」という発想です。健康なときはいい。でも急な体調不良で財布が心細いとき、その場の10割はずしりときます。しかも戻る保証は「審査次第」。移行を急ぐなら届きにくい人への案内こそ、いちばん手厚くやってほしいのです。

中讃にも、ふだん病院と縁遠い人や案内が届きにくいお年寄りの暮らしがあります。次に町のかかりつけへ行く前に財布の中の一枚だけ、そっと確かめておきたいところです。

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